夫婦別姓の法的なメリット・デメリット

世界では日本だけが、夫婦同姓を法律で強制されています。

先進国では、同姓や複合姓、別姓が可能であったりもしています。

 

アメリカやイギリス、フランスでは規制もなく個人に委ねられているところもあります。

夫婦で同姓を名乗っている国は多いですが、法律で定められているわけではなく個人の自由で同姓にしています。

 

日本でも、選択的夫婦別氏制度が平成8年と平成22年に改正法案として準備されていましたが国会までは提出されていません。

現状日本で夫婦別姓にするには、事実婚しかないということです。

 

そこで、夫婦別姓にした時のメリットとデメリットを紹介していこうと思います。

まずは、メリットから

 

 

生活の手続きが楽になる

女性が結婚を敬遠している理由の一つに名字が変わることもあります。

結婚し名字が変わると、銀行や免許証、パスポートと変更の手続きをしないといけません。

 

しかし、夫婦別姓にするとそれらの手続きを行う必要もないのでかなり手間が減ります。

 

 

個人情報の保護

結婚をして相手の姓を名乗ることによって、結婚したことを世間に公表することになります。

選択的夫婦別氏制度が施行されることになれば、自分の名字を変える必要もなくなるので恩恵を受ける人は少なからずいると思われます。

 

 

相手の家に嫁ぐという気持ちが軽くなる

結婚とは個人と個人の結びつきのはずですが、女性が男性の姓を名乗ることになるとお嫁に行くという相手の家に従属するという存在になってしまっています。

相手側との親族との問題で、嫁姑問題があります。

 

嫁姑問題は深刻で、離婚まで発展してしまうこともあります。

これは、気持ちの問題になってしまうんですが名字を変えないことによって少しでも気持ちが楽になると思います。

 

夫婦別姓にすることによって、昔からある古い習慣をなくすことはできなくても少なくなると思います。

 

 

社会進出が進んでいく

現在では、どちらの姓にしても良いとなってはいますが、やっぱり男性の姓にすることが多いです。

これは、日本にまだ家父長制が残っている証拠だという人もいます。

 

最近では、イクメンと呼ばれる子育てを手伝うお父さんも出てきてはいますが、

まだ、家事と育児は女性の意識が強いと思います。

 

会社などでの仕事の割り振り、それに伴う給料でも男性と女性では差ができてしまっています。

夫婦別姓にすることだけで改善できる問題ではないと思いまうが、今以上に女性の社会への進出の可能性が出てくると思います。

 

 

続いてデメリット

 

 

家族間の名字がバラバラになってしまう

夫婦別姓で個人の自由が尊重されるという部分では良いかと思いますが、家族の名字がバラバラになってしまうと違和感を感じてしまいます。

子供を父親の名字で統一すると母親だけが違う名字になってしまうのでちょっと寂しく思います。

 

 

優遇措置が受けれなくなってしまう

事実婚を選んだ際は、日本で婚姻による優遇措置を受けることができません。

税金関係では、配偶者控除がなくなります。

 

給与では、扶養家族の手当てがありません。

あとは、子供が非嫡出子になってしまうことです。

 

これらは、大きな問題で年金にも関わってくるので一生の問題になります。

 

 

絆が弱まってしまう

結婚して名字が変わらないと同棲している時と変わらないので、結婚したという絆が感じられないという意見もあるようです。

男性は、女性が自分の名字を名乗ることで責任感が強くなり、守りたいという気持ちになりやすいみたいです。

 

女性は、男性の名字を名乗ることで精神的な安定感を得ることができるとも言われています。

夫婦別姓だとこの二つが該当しなくなるので絆が弱まると思われています。

 

 

不倫をしやすくなる

名字が変わらなければ結婚しているという意識が薄れてしまいます。

そのため、個人としての感情を優先しがちになってしまい、恋愛を繰り返すという不倫状態が増えていくといわれています。

 

それが原因での離婚も増えていきそうですね。

 

 

夫婦別姓にするのに、メリットもデメリットもありましたが日本ではまだ夫婦別姓難しい状態にあります。

結婚して戸籍の姓は変えても、前の名字を名乗って生活している人もいるので今でもあまり問題は無さそうです。

 

けど、選択的夫婦別氏制度が施行されるとそのような人達も戸籍の名字も変えなくてもよくなるし、デメリットの部分のいくつかは解消されるので便利ですよね。